ほんまち町屋館について

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「ここは、なんだかゆったりした時間が流れていますね」
通りすがりにふらっと立ち寄った旅人のそんな言葉から、町の人との会話が始まります。

「ここは昔は味噌屋でね、建物は大正12年のものなんです。母屋はそのままいかし、奥の蔵は建て替えてギャラリーと工房にしています。ここで使ってた味噌道具や、地域のシンボルの神輿も展示してあります。ゆっくり見ていってください」

大正時代の開放感と繁栄をあらわす天井の高い入口の土間。
町屋特有のしっとりとした中庭をのぞむ座敷と廊下。
庭の奥に見える蔵の白壁。

ゆったりとした心地よさは、建物をつくった家主や職人の感性と、それを受け継いでまちづくりの夢を注いだ人の輪のぬくもりゆえなのでしょう。

市は、当初、この「旧清水屋」を買い取って駐車場にする予定でした。
その後、市民の働きかけもあり、「街なみ環境整備事業」の一環でコミュニティ施設として活用することになりました。
平成11年から始まった計画づくりでは、まず本町の人や関心のある市民が集まってどんな使い方をしたいのか、何を見せたいかなどを話し合う「わいわい会議」を本町区まちづくり推進協議会の主催で行いました。そこでの意見をプランナーがまとめ、行政と協議会がやりとりをして、建築家が形・デザインをつめていきました。住民の意見のまとめには、NPOの小諸町並み研究会や千葉大学の福川先生の協力もありました。
その結果、協議会として以下の方針を立て、様々な工夫を取り入れました。

1.子どもから年寄りまでが集える
2.本町と「清水屋」の歴史を伝える
3.中沢川側の眺望をいかす

苦労してできた施設には思い入れも強く、より多くの人に見てもらうためにスタッフ会が当番で詰め、月曜日を除く毎日開館しています。
また市民活動の貸しスペースとして、開放的な工房とひろばを一体的に使っての子どもの生活塾、座敷での琴の演奏会、蔵ギャラリーでの写真展など、この施設ならではの活動が広がっています。
初夏の祇園祭、夏の盆踊りと夕市、お茶会(庭では野だて)などなど、この町屋館を通して「新しい人と人との出会いがあり、何かが生み出せれば」と夢がふくらんでいきます。








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